コンズサイクルのスタッフブログ
2015.03.09
こうして自転車屋に勤めました!!!(後編)
こんにちは、北大路店若山です。
少し間が空いてしまいましたが、『こうして自転車屋に勤めました後編』です。
無事ベロタクシー研修を終え、いざドライバー!!
と意気揚々としていたのも束の間・・・。
宣告されたのは
「京都のドライバーは足りてるから、万博行ってみる?」
んっ、万博?
キョトンとした顔の僕に
「万博会場内のベロタクシードライバーが足りないから半年行ってほしい。」
んっ、半年?(住み込み?)
頭の整理は追いつきませんが、万博で働くチャンスに心が動き、その場で「はい!!」
2日後、万博会場に。
会場内のパビリオンをつなぐグローバルループと言う2.6㎞の道を周回。
VELOTAXI以外にPanasonic、ブリヂストン、YAMAHAの自転車タクシーも走行。
スタッフも大学生、主婦、外国人、70歳のおじいさんまで幅広く活躍。
万博という未知のワクワクと、出会いが待ってました。
住み込みの件は、京都から先発していたスタッフと共同生活。
(万博で初顔合わせ、いきなり一つ屋根の下。)
半年間、男4人のむさ苦しさ全開の日々が始まります。
早速、ベロタクシーの初業務ですが問題発生!!
走れるけど。肝心の客引きや、万博の知識が無い事でなかなか乗ってもらえず。意気消沈・・・。
空いた時間はひたすらパビリオンを見学して勉強。
なんとか周りやすいルート、おすすめパビリオンを紹介出来るように。
開催当初は来客もまばらで、ゆったりとしてたのがGWを境にどっと増え停留所は大盛況。
一日12、13周走ることも。
常に電動アシストは作動してますが、コースの1/3は上り坂なので途中で切れたら自力でこぎ続けるしかありません。
終わるころには立派な太ももに成長。
夏は暑さとの戦いです。容赦ない日差しと路面の照り返しで体は真っ黒に日焼けしてしばしば外国人に間違われました。
自転車タクシーは小さい子に人気で、中には毎週来てくれる子もいたり、
自由研究手伝ったことも。
移動手段だけではなく人と人を繋ぐ自転車の魅力を知りました。
楽しい日々は早いもので、あっという間に時は過ぎ、万博も終わりに差し掛かったころ、
これからどうしようと不安に。
京都に戻ってドライバーもいいですが、それだけではやっていけない。
せっかく万博で自転車の未来を感じのだから、自転車に携わる仕事がしたいと思いコンズへ。
万博からこの3月で10年を迎えました。
当時、電動アシスト自転車を乗られる方も少なく、驚かれる方も多かったですが今では通園、通勤、通学で幅広く活躍しています。
原油価格も上がり、通勤を車からクロスバイクに乗り換える方も増えていきました。
サイクリングを始める友人も増えています。
10年前に見た未来は着実に訪れています。